プログラミング学習をするときに必要となる知識はの一つが、
順次・分岐・繰り返しです。
順次(じゅんじ)・分岐(ぶんき)・繰り返し(くりかえし)も、プログラミングの処理の流れのことだよ。
プログラムのバリエーションを増すには、とっても大事なんだよ。
小学生でも分かるように、詳しく説明していくから心配しないでね。
順次ってなに?
まず、最初に「順次(じゅんじ)」について説明するよ。
順次というのは、
1.たまごを冷蔵庫から取り出す
2.たまごを割って、器の上に出す
3.たまごを混ぜる
4.熱したフライパンに、たまごを入れる
5.たまごが固まってきたら火を止める
というように、ひとつひとつの処理が順番良く処理が流れていきます。
図にすると
というように、上から順番良く流れます。
処理がはじまったら、途中で止まることなく、最後の処理までほぼ確実に実行されるのが特徴なんだよ。
いつでも同じ処理をしてくれるから、とってもシンプルだし、指示が出しやすいんだ。
ほかにも、朝起きて学校に行くときは、
1.朝起きる
2.「おはよう」とあいさつをする
3.顔を洗う
4.トイレに行く
5.朝ごはんを食べる
6.きがえる
7.髪を結ぶ
8.くつを履く
9.「いってきます」と大きい声でいう
となるね。
プログラミングを始めたばかりのときは、この「順次」からスタートするのが良いよ。
分岐ってなに?
でもね、さっきの卵焼きを作っているとき誤ってたまごを落として割ってしまうかもしれない!
朝、寝坊をしてしまって朝食を食べれないかもしれない!!
など、思い通りにならないことってあるよね?
そんなときを想定するのが「分岐なんだ」
分岐は処理を、木の枝みたいにいくつものパターンに分けることだよ。
たとえば、
「卵焼きを作っているとき誤ってたまごを落として割ってしまった」ときのことを考えてみよう。
1.たまごを冷蔵庫から取り出す
2.たまごを落としてしまう
3.新しいたまごを冷蔵庫から取り出す
4.たまごを割って、器の上に出す
5.たまごを混ぜる
6.熱したフライパンに、たまごを入れる
7.たまごが固まってきたら火を止める
図でみると
2.たまごを落としてしまう
3.新しいたまごを冷蔵庫から取り出す
という処理が増えたね。
これは、どんな条件か?というと
「もし、たまごを割ってしまったら?」という条件になるね。
だから、
「もし、たまごを割ってしまったら?新しいたまごを冷蔵庫から取り出す。」という処理を追加してあげればいいんだよ。
条件については、下の記事で詳しく説明しているから読んでね。
条件ってなに?小学生でも分かる!プログラミングの基本知識
分岐は、「if文」を使って書くことが多いんだけど、「switch文」を使って書くこともできるんだよ。
if文のばあい、
たまごを冷蔵庫から取り出す
if (たまごを落としてしまったら) {
新しいたまごを冷蔵庫から取り出す
}
たまごを割って、器の上に出す
たまごを混ぜる
熱したフライパンに、たまごを入れる
たまごが固まってきたら火を止める
switch文のばあい、
たまごを冷蔵庫から取り出す
switch(たまごの状態) {
case ‘落とす’:
新しいたまごを冷蔵庫から取り出す
break;
}
たまごを割って、器の上に出す
たまごを混ぜる
熱したフライパンに、たまごを入れる
たまごが固まってきたら火を止める
というようになります。
switch文の方が、分かりにくいかもしれないけど、条件が「もし、たまごが凍っていたら?」とか、「もし、たまごが腐っていたら?」とか色んな条件を設定するときには、switch文はとっても使いやすいんだ。
でも最初は、if文をマスターするのがいいかもね。
繰り返しってなに?
「繰り返し」は言葉どおり、処理を繰り返すことだよ。
たとえば、たまごやきを5回作らなきゃいけないとき
1.たまごを冷蔵庫から5つ取り出す
2.たまごを1つ割って、器の上に出す
3.たまごを混ぜる
4.熱したフライパンに、たまごを入れる
5.たまごが固まってきたら火を止める
6.2つ目のたまごを割って、器の上に出す
7.たまごを混ぜる
8.熱したフライパンに、たまごを入れる
9.たまごが固まってきたら火を止める
10.3つ目のたまごを割って、器の上に出す
11.たまごを混ぜる
12.熱したフライパンに、たまごを入れる
13.たまごが固まってきたら火を止める
14.4つ目のたまごを割って、器の上に出す
15.たまごを混ぜる
16.熱したフライパンに、たまごを入れる
17.たまごが固まってきたら火を止める
18.5つ目のたまごを割って、器の上に出す
19.たまごを混ぜる
20.熱したフライパンに、たまごを入れる
21.たまごが固まってきたら火を止める
図でみると
すごく長いね・・・
同じことを何度もやっているだけなのに、1つ1つを書いていくと、とっても長くなってしまうんだよ。
こういうときに役立つのが「繰り返し」だよ。
1.たまごを冷蔵庫から5つ取り出す
2.以下の処理を5回繰り返す。
2-1.たまごを割って、器の上に出す
2-2.たまごを混ぜる
2-3.熱したフライパンに、たまごを入れる
2-4.たまごが固まってきたら火を止める
3.料理おわり
図でみると
どう?
同じ処理をまとめたら分かりやすくなったよね?
このように、同じ処理を何度も繰り返すときには「繰り返し」はとっても便利なんだよ。
まとめ
- プログラミングの流れには順次(じゅんじ)・分岐(ぶんき)・繰り返し(くりかえし)がある
- 「順次」は順番良く処理が流れる
- 「分岐」は条件を使って、処理をいくつかのパターンに分けること
- 「繰り返し」は、同じ処理を繰り返すこと
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